ブランド価値 B2B、B2C

マーケティング

 ある電機メーカーの社長だった方が、「ブランドとは品質である」という主旨の話をしているのを聞いたことがあります。例えば、同じ価格の似たバッグが並んでいる場合、一方は名の通ったブランドで、もう一方は聞いたことのないブランドだったとします。この場合、多くの人は名の通ったブランドを選びます。なぜなら、名の通ったブランドの方が品質が高いと経験的に知っているか、潜在的にそう思っているため、安心して選択できるからです。

 B2B製品の開発に携わっていた私としては、この話に深く共感したのを覚えています。なぜなら、B2B製品は顧客が利益を生み出すために使う道具であり、そのブランド力を左右するのは絶対的な品質と信頼性だからです。具体的には、高品質の部品や製品は故障が少なく、長期間にわたって安定した性能を提供するため、顧客にとって信頼できるパートナーとなります。

 ブランド価値を左右する要素は多岐にわたりますが、バッグのような消費財であるB2C製品でも、投資材であるB2B製品でも、ブランド価値の根底を成すのは高い品質の実現なのだと思います。B2C製品においてはデザインや感性も重要な要素ですが、最終的には品質の高さがリピート購入やブランドの信頼につながるのです。B2B製品では、さらに機能性や耐久性が重視されるため、品質の重要性は一層高まります。

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